【富山市長・市議会選挙】介護業界からみた、地域の問題点。

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『とやまるっと』編集室ツミキです。

4/18日に行われた、富山市長・富山市議会のダブル選挙は47.96%という、投票率で決しました。

候補者の皆様の公約には、ご高齢の方を意識したものから、若年層に意識したものまで様々でした。 富山市も問題点が山積していますが、地域の視点から問題点をいくつかお話ししたいと思います。


  1. 共助の限界
  2. 進まないデジタル化
  3. 介護保険の問題


1. 共助の限界


日本の高齢化は過去に類をみないほど進行していますが、富山市も例外ではありません。

介護業界では、地域住民が以前の様な関わりを取り戻すことで、若い世代からお年寄りまでお互いを見守り助け合うことで支え合っていこうと言われています。

しかし、 過去とは社会情勢が変化しているなかでこの様な理想を追い求め続けることは困難になってきています。

若年層は、核家族化の影響や女性の社会進出・共働きもあり、自分の家庭を守るだけで精一杯で人を見守る余裕なんてありませ、そもそも日中は自分の住む町内にだれもいないことが普通になっています。

町内の役回りですら、負担が増え困難になっている若年層に、地域の高齢者を見守れと言われても難しい状況です。

民生委員の方々も負担も年々増加、かつ民生委員を行える方のご年齢の高齢化も進んでおり、これ以上共助を求めることにも限界があるのではないか?とおもいます。なかには、「貰える額に対して仕事量が多すぎる」という嘆きも聞かれます。

地域に協力を依頼し共助のみで運営していこうとする姿勢から、外部への委託を含めて、十分な報酬を支払い、その代わりちゃんとしたサービスを行ってもらう方向への転換機にきている様にも感じます。



2. 進まないデジタル化


新型コロナウイルスの影響で、近所の付き合いはさらに希薄になりました。

もともと、デジタル化が苦手な高齢者はさらに孤立を深め、それに代替えするものもありません。

「高齢者だから」と、それ以上何もせずに諦めていた姿勢から今こそ転換していかないといけない様に感じます。

新型コロナウイルスによる、感染症への意識対策、人々の生活様式の変化により、高齢者の感染症による死者数が減少したこともふまえると、新型コロナウイルスのことが一段落したら終わりではなく、高齢者の感染症対策は続いていくことが予想されます。

ネットやデジタル機器は危険だからと、遠ざけるのみではなく、どのように付き合っていけばいいのか?どの様に活用していって貰えばいいのか?を考える時期にもきている様にも感じます。

さらに、高齢者がデジタル化にあまりにも対応できていないことは、地域の共助にも暗い影を落とし始めています。

広報誌配りや、集金活動、見守り活動においても若年者はもっと効率良くできるのに!と感じながらもアナログのまま執り行われているのが現状です。



3. 介護保険の問題


日本の介護保険制度は、全国を対象としており、地域地域にあったものではないことがあります。

都会と富山では生活様式が大きく異なる様に、それに即したサービス提供が必要になります。

しかし、実際には必要とされる部分には介護点数がついていない、徐々に削られてしまっているなど問題点があり、その部分を地域が独自に補填できる様なシステムがあればいいなとも思います。







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