在宅地域連携室をもち、多職種と薬局をつなぐ!!より良い地域薬局としてのハー ト薬局

こんにちは!『とやまるっと』編集室ツミキです!

お薬って「どこでもらっても一緒じゃない??」って皆さん思っていませんか?
実は私もそう思っていまして・・・勉強不足でごめんなさい。

わからないなら、教えてくれる薬局にどんどんお話しを聞いていこうということで、 今回は、富山県内に11店舗(全13店舗)展開されておられます、ハート薬局さんに直接聞いてみました。

ぜひ皆さんの役に立てればと思います。

ハート薬局
・富山県内11店舗の拠点として広田店
・ハート薬局13店舗 在宅患者200名 広田店30名 個人宅が3割
・在宅地域連携室を開設
・広田店は健康サポート薬局(※1)にも認定
・健康測定器の設置(無料)
 患者さんはもちろん、そうでない方達も自分の健康に興味を持ってもらい、入りやすい薬局へ
・無菌調剤も対応・PCAポンプもレンタル可能
・在宅患者様の為の無菌調剤の対応やPCAポンプもレンタルあり

(※1)厚生労働大臣が定める一定基準を満たしている薬局として、かかりつけ薬剤師・薬局の機能に加えて、市販薬や健康食品に関することはもちろん、介護や食事・栄養摂取に関することまで気軽に相談できる薬局のこと。)

  1. 自宅にいる高齢者とお薬の問題
  2. 薬剤師による在宅支援
  3. 在宅地域連携室の説明と立ち上げた理由
  4. 多職種と薬局を繋ぐパイプ役、在宅地域連携室のスーパーバイザー(SV)とは?
  5. ハート薬局の取り組み
  6. まとめ


1.自宅にいる高齢者とお薬の問題

在宅・居宅患者様は、一般的に重度の患者や末期の患者と連想されがちです。
しかし、実は自力での通院はできないものの、介護認定の低い比較的元気な方々(要支援・予防介護の方)がたくさんおられます。

このような方には、可能な限りご自身の能力に応じた「自立を維持するアプローチ」が大切です。

ご高齢者の中には、医師から薬を処方されているにも関わらず、「自らの判断で内服していない」もしくは、「忘れてしまって内服できていない」というケースもあります。

しかし、医師の前では「飲んでいる!」と言ってしまうため、医師が気づかないうちにポリファーマシー(薬を過剰に投与され、体に害をきたしてしまう状態)になってしまうリスクがあります。

こういった患者様は、将来的に重度の介護認定をうけてしまう、「予備軍」とされ、
将来、介護度が上がることはより国の財政負担も増えると考えられます。

介護認定の低いうちから、このような問題に対処することで、社会保障費の軽減を促進し、他に必要とされる社会保障に回せられるのではないか?と考えています。



2.薬剤師による在宅支援

一般的に薬剤師は、以下のような支援を行います。

1. 患者様のサービス担当者会議及び退院時カンファレンスへの参加する
2. 医師の指示のもと、薬剤師がご自宅又は施設に訪問する
3. 患者様の残薬確認及び残薬があった場合の調整を医師に確認する
4. 患者様が飲み忘れがないようお薬ケースに処方された薬をセットする
5. 薬局同様、患者様に服用・副作用などを説明・指導する
6. 在宅訪問した内容を医師とケアマネージャーに報告。次回に向けてより良い方向になるよう協議する。

さらに、副次的な効果として、患者様自身と、薬剤師との間に信頼関係が生まれ、利用者の責任感に繋がり、 服薬を促す形になります。

施設を利用されている方も同じです。施設利用者様にしてみれば、施設が大切な家。
掃除や調理をする人の他にも、介護士・看護師が在籍している施設もありますが、薬に精通しているのは、やはり薬剤師です。

施設も薬の管理を行っているが、頼れる存在として薬局が介入する(患者との面会、残薬、薬の変更、、飲み合わせ等患者一人一人の情報を施設全体と共有し合う)ことで、より「ポリファーマシー」や、「誤った服薬」などのリスクを減らすことができます。

ケアマネージャーや訪問看護、ヘルパーなど薬剤師以上に患者と接する機会の多い方々の協力がないと服薬向上には繋がりません。

みんなで相談し服薬向上を目指すことが大切です。



3.ハート薬局が 在宅地域連携室を立ち上げた理由

富山県で薬剤師が在宅に訪問している状況は47都道県中なんと45位と、薬剤師が在宅に関する認知度が大変低い状況です。

さらに、近年、一人の患者さんを支えるのために、「多職種の連携」が重要視されるようになりました。

そこで、ハート薬局では、薬剤師の在宅利用者(患者)さんへの介入を進める上で、患者様を支えるチームの一員として、多職種との連携を深める必要があると思い、在宅地域連携室を立ち上げました。

私たちも、はじめは「多職種連携においての薬局の仕事は、薬剤師がするべき」と考えていました。
しかし、薬剤師の日々の業務量を考えると、薬剤師に多職種連携の業務を負担してもらうことは難しいと考え、薬剤師以外の職種(スーパーバイザー;以下SV)での在宅地域連携室を設立しました。



4.多職種と薬局を繋ぐパイプ役、在宅地域連携室のスーパーバイザー(SV)とは?

SVは、受け持つ患者様のカンファレンス・在宅訪問・医師・ケアマネとの報告・相談・多職種と薬局を繋ぐパイプ役・さらに、患者様の窓口として活動開始しました。

どんな人材がSVになるの?

SVは、もともとMR*1、MS*2・介護・医療事務経験者の人間です。そのため、多職種との対応に、それぞれが強みを持っています。(医師との対話、医薬の知識、介護現場の状況把握などそれぞれが秀でる能力をSV同士が補い、より強固な連携・サービスを目指しています。

*1製薬会社などに勤務し、医療機関を訪問し、自社医薬品の適正使用と普及のために、情報の提供・収集・伝達を迅速かつ適切に行う職種のこと。
*2 MSはMR同様、医療機関に医薬品の情報提供を行うとともに販売価格について医療機関と交渉を行う営業マンです。

患者様の情報共有

SVはカンファレンスやケアマネの担当者会議などにも参加します。
その後、SVが薬剤師に情報を共有することで、他職種との連携を行なっています。

現在、在宅に注力している医師が中心となり、webツールなどを利用し、患者様の情報をチーム内で共有しようと試みておられますが、まだまだ普及していない現状ですので、SVが情報共有のパイプ役になりうると考えています。


SVはハート薬局が契約している患者様のこれまでの経緯、現在の状況を把握しています。この情報が、他職種との連携に生かされることで、医師(在宅専門医)・訪問看護師・ケアマネから信頼を得ることで、個人宅・施設の患者様を、当方にご紹介いただいていることに繋がっていると感じています。

多職種が参加する定期的な勉強会・情報交換会

地域連携室は毎月5〜6回の講演、研修、交流会等に参加(富山県全域)したり、月1〜2回の多職種依頼による講演。

さらには、月1回の広田店開催での健康フェスタを行っています。(健康測定器の実施、健康食品の実食、季節に合わせたMRの講演等)



他薬局では薬剤師が主体で活動しているところが多いのですが、薬剤師は日常業務が非常に多忙であり、どうしても多職種連携の活動が、質・量ともに希薄になることが見受けられます。ハート薬局でも、もちろん薬剤師が参加できる場合は、積極的に参加していますが、SVが活躍することで連携を強化しています。






5.ハート薬局の取り組み

約2年半前から在宅地域連携室の事業に取り組み、多職種が交流することの必要性を訴えてきました。

しかし、初めのころは、ケアマネ・訪問介護・医師などになかなか相手にされませんでした。

それでも、なんども足を運びました。

さらに、信頼してもらうために、積極的に様々な多職種の講演会、研修会、交流会、勉強会に参加しました。
加えて、多職種からの依頼による研修の開催や、薬局主体による健康フェスタの企画なども行いまいた。

長い期間をかけて、ようやく信頼関係が出来上がり、医師、訪看、ケアマネから在宅の依頼や相談を受けるようになりました。

相手の顔が見えないのに仕事なんて頼めないのは人間として当然です。

ハート薬局にとっての多職種連携の「顔」は、薬剤師ではなく、SVが担当することで薬局内での分業を図り、「より質の高い他職種連携」を生み出すことで、患者さんへよりよいサービスの提供ができるようになりました。

今後も薬局がサービス業である以上、常に頼み事や相談をされる存在でありたいと考え行動していきます。



6.まとめ

お薬はどこでもらっても一緒というわけではなく、各薬局さん独自での努力があることを感じました。
その中でハート薬局さんが大切にしている顔の見える関係つくり!!感動です。これからもがんばってください。








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