在宅酸素のイロハ

HOT

今回は、『在宅酸素』の記事です。

在宅酸素療法ってごぞんじですか?
実際に、皆さんの周りでも酸素を携帯されている方がおられるかもしれません。

・酸素ってどういう人が使用しているの?
・災害時は大丈夫なの?
・費用は?
・使用時の注意点は?

安心してください!今日は、小池メディカル様にまるっと解説していただきます!!


小池メディカル富山営業所

石原 正祥
〒931-8326
富山県富山市上野新町7−43
TEL:076-438-2055
URL:http://www.koike-medical.co.jp

  1. 在宅酸素療法とは?
  2. 在宅酸素療法の効果
  3. どのような人が使用しているの?
  4. 費用について
  5. 酸素供給装置の種類
  6. 在宅酸素療法の注意点
  7. その他のサービス

1. 在宅酸素療法とは?

在宅酸素療法は、英語で
Home(在宅)Oxygen(酸素)Therapy(療法)
といわれ、その頭文字をとって、
HOTと呼ばれます。


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在宅酸素療法とは、肺や心臓に病気があり酸素吸入が必要な患者さんが
病院から家庭に戻り、自分の家で酸素吸入をしながら生活し、
ときには家事や散歩・買い物あるいは仕事までこなして、
家族、社会の一員としての役割をはたしながら充実した生活を送るための療法です。




2. 在宅酸素療法の効果

・生存期間の延長

酸素吸入による生存率の研究報告では、酸素療法を実施しないものより、
実施したものがより長い生存率を示しています。

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引用 ; 厚生省特定疾患呼吸不全調査研究班:在宅酸素療法実施例(全国)の調査結果について.平成 3 年度研究報告書 pp11-17,1992


3. どのような人が使用しているの?

ここの部分は、やや医学的になるため難しければ読み飛ばしていただいても結構です。

1.慢性呼吸不全

安静時、動脈血酸素分圧が55torr以下、もしくは60torr以下で
睡眠時または運動負荷時に著しい低酸素血症をきたすもの
及びNTHAⅢ度以上であり、睡眠時のチェンストークス呼吸がみられ、
無呼吸低呼吸指数が20以上であるもの。


2.肺高血圧症


3.チアノーゼ型先天性心疾患




つまり、 『様々な病気で体内の酸素の状態が不足している人』と理解してください。



4. 費用について

・酸素供給装置のレンタル

酸素供給装置(酸素濃縮器や酸素ボンベ、呼吸同調器など)は、
医師の指示の下にレンタル (貸与)の形で保険医療機関から入手できます。

・医療保険を利用できます

医療保険(国保・社保など)を利用するためには、毎月1回は医療機関で受診して、
医師から指導を受ける必要があります。


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※ご負担いただく費用は、医療機関への未受診の月がある場合には、異なってくる場合があります。
※身体障害者医療費助成制度の対象者は公費負担を受けることができます。(公費からの負担金額は、所得によって異なります)
※診療報酬改正時に自己負担額がかわることがあります。



5. 酸素供給装置の種類

1.酸素濃縮器

酸素濃縮器は家庭用電源で稼動し、空気を装置に取り込み、酸素を約90%まで濃縮して供給する装置です。

2.酸素ボンベ

酸素ボンベは圧縮した酸素を貯めておくタンクです。流量調整器や呼吸同調器とともに使用します。

3.携帯型酸素濃縮器

最近では酸素濃縮器の軽量化がすすみ、中にはバッテリーを内蔵し、専用カートで室内だけでなく
屋外でも使用可能な装置が販売されています。患者さんのライフスタイルに合わせて使用することで、生活の質の向上に一役かっています。

6. 在宅酸素療法の注意点

酸素濃縮器と酸素ボンベのいずれも、火気から遠ざけて保管・使用してください。
カニューラは折り曲げて使わないで下さい。


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酸素ボンベの注意点

・火気や可燃性の物から遠ざける
・決められた流量と吸入時間を守る
・圧力計の正面に顔を向けない
・運搬中などにボンベを倒さない
・外出前には酸素残量を確かめる
・油脂類やアルコールを使用直後に触らない




7. その他のサービス

在宅酸素療法遠隔モニタリング

最新のサービスとしてインターネット環境を利用した、在宅医療を管理できるシステムが徐々に導入されつつあります。

在宅酸素療法についても同様に一部の機種では、患者さん宅に設置された酸素供給装置の使用状況を、
インターネットを通じて確認でき、異常時には業者担当者に自動的に連絡がいくようなシステムとなっております。

また、特に遠方の患者さんに向けに、病院や酸素供給業者のパソコンと患者さんのお持ちのスマートフォンの間で、お互いの表情を伺いながら診療・会話ができるデレビ電話としても利用できます。




緊急時・災害発生時

災害地域や状況をリアルタイムで把握し、登録済み患者さんの所在と連絡先を確認し、
直ちに患者さんへの対応が可能になります。







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