『とやまるっと』編集室です。
2006年度から行われていた65歳以上の高齢者を対象とする、免許証自主返納に対する特典が廃止されるとの報道がありました。
以前、免許証の自主返納特典については、「とやまるっと」でも取り上げていた内容でしたが今回廃止に伴い、賛否が別れています。
参考サイト:https://news.yahoo.co.jp/pickup/6427129
1. 特典廃止の背景
そもそも、富山市では2006年度から、免許を返納した高齢者(65歳以上)の市民を対象に、タクシー会社への料金支払いや富山地鉄のICカードに入金可能な支援券1万円分を交付していました。
しかし、今回、この特典を22年度の3月に廃止するとのことです。
この制度は、あくまで自主返納という制度を周知を目的としており、その周知がされたと判断されたためです。
実際に、特典の申請件数は06年度は507件で、18年度には1899件にまで伸びています。しかし、高齢者の免許保有率は06年は40%に対し、21年は61%と増加傾向とのことです。
これは、高齢者の絶対数がこの10〜20年で大きく増加しているためとも考えられ、確かに特典の維持にはそれなりの予算が必要であることがわかります。
2. 特典廃止に伴う影響は?
一方で、
もともとの特典の内容としては高齢者の自動車運転をやめてもらうだけの動機となりうるものではないと思います。
もし、高齢者に運転をやめてもらうのであればその後の生活も見据えただけの長期に及ぶ金銭面、インフラ面での支援が必要になりますが、1万円相当の給付のみでそれが賄えるとは思えません。
そう考えると、周知のための施策というのは、うなづける部分です。
個人的には、
体が弱くなったり、認知面に問題がではじめて、周囲から運転を車を止められるまで、車なしの生活を想像・対策しないのではすでに遅いと思います。
その頃には、代替え案を考える余裕もないですし、体力的にも辛い部分があります。
人間は誰もが歳をとりますから、突然の病気や怪我でない限り、ある程度運転できなくなるまでの猶予期間は人によって差こそあれ、ほとんどの場合与えられています。
本格的に周囲に運転を止められる前に、時期をみて、車なしの生活を想像し対策を思案する時間を設けておく必要があるように思います。
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