『とやまるっと』編集室です。
近年、訪問介護や看護の現場で、利用者やその家族からのハラスメントや暴力行為が報告されています。
これには、暴言、セクハラ、身体的暴力などが含まれ、職員の安全と精神的健康が脅かされています。
特に、密室でのサービス提供が多いため、被害が外部に知られにくく、問題の深刻化を招いています。
今回は、事象の提示と具体的な対策案について記載しました!
ぜひ参考にしてください!
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1. 実際に起きた訪問現場でのハラスメント・暴力事例
1. 利用者からの暴言と精神的圧力
ある訪問介護事業所の職員Aさんは、難病で車いす生活を送る男性利用者から、日常的に罵声や人格否定の言葉を浴びせられていました。
薬の塗布量や身体の洗い方など、細かい指示に従っても暴言は止まず、Aさんは適応障害と診断され、事業所も閉鎖に追い込まれました。
2. 家族からの暴力と脅迫
訪問医療の際に、患者の息子が医師を散弾銃で撃ち、死亡させる事件が報告されています。
また、別の事例では、訪問看護師が患者の家族から「殺すぞ」と脅されるなど、深刻なハラスメントが報告されています。
3. 性的ハラスメントや身体的暴力
訪問介護の現場では、利用者からのセクハラや身体的暴力も報告されています。
例えば、掃除中にアダルトビデオを流されたり、不必要に身体を触られるといった行為が挙げられます。
2. 具体的な対応策
1. 契約書へのハラスメント条項の明記と周知
ハラスメント行為があった場合、契約を解除する旨を契約書に明記し、利用者やその家族に対して事前に説明を行うことで、抑止効果が期待できます。実際に、契約解除に踏み切った事業所もあります。
2. 訪問時の複数人対応
ハラスメントのリスクが高いと判断される場合、訪問を複数人で行うことで、抑止効果が期待できます。
埼玉県では、複数人訪問に対する補助金制度も設けられていますが、利用実績が乏しいのが現状です。
3. ハラスメント発生時の記録と報告体制の整備
ハラスメントが発生した際には、詳細な記録を残し、速やかに管理者や関係機関に報告する体制を整えることが重要です。
また、職員が安心して相談できる窓口の設置も効果的です。
3. 結論
訪問介護や訪問看護の現場でのハラスメントや暴力は、職員の安全とサービスの質を脅かす深刻な問題です。
事業所は、契約時の明確な説明、複数人訪問の実施、報告体制の整備など、具体的な対策を講じることで、職員の安全を確保し、安心してサービスを提供できる環境を整える必要があります。
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