【新しい認知症ケアの形?】VR(仮想現実)を用いたアプローチ

『とやまるっと』編集室です。

みなさん、VRはご存知ですか?

「仮想現実」ともいわれますが、視覚、聴覚、触覚などを通じて、現実とは異なる世界をリアルに感じることができる技術のことです。

近年、VR技術を用いた認知症ケアが行われており、今回は、そちらを紹介したいと思います。

ぜひ参考にしてください!



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  1. VRを用いた認知症ケアの概要
  2. 今後の課題


1. VRを用いた認知症ケアの概要


認知症ケアにおいては、主に「回想法」と呼ばれる療法の一環として利用されています。
回想法は、過去の記憶を呼び起こし、精神的な安定を促すことを目的とした療法であり、 VRを活用することで、 利用者が実際にその場にいるかのような感覚を得られるため、より深い効果が期待されています。

日本では、いくつかの介護施設がVR技術を取り入れた認知症ケアを実施しています。
例えば、東京都内のある介護施設では、認知症患者に対してVRを使った「バーチャル旅行」を提供しています。
利用者は、かつて訪れたことがある場所や懐かしい風景をVRで体験することで、安心感やリラックスを得ることができます。
また、この方法により、患者同士や介護職員とのコミュニケーションが促進され、社会的な孤立感が軽減される効果も報告されています。



2.今後の課題


さまざまな効果が期待されるVR体験にも、問題点が存在します。
特に、高齢者がVR機器を使用する際の技術的な難しさや、VR体験による目や体への負担が懸念されています。
また、 認知症の進行具合に応じて、VRが逆に混乱を招く可能性もあるため、慎重な運用が求められます。

しかし、VR技術の進化に伴い、認知症ケアにおける活用の幅はさらに広がことは間違いなさそうです。
例えば、AIを組み合わせたインタラクティブなVR体験や、個々の患者にカスタマイズされたVRコンテンツの開発が期待されています。
また、VRを利用したケアの効果を科学的に検証する研究も進んでおり、その成果がケアの現場にフィードバックされることで、より効果的な介護が実現する可能性があります。




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