『とやまるっと』編集室です。
11月に入り、冷え込みが一段と厳しくなってきました。高齢者にとって冬は体調を崩しやすい季節であり、特に低栄養・脱水・ヒートショックは命に関わるリスクにもなります。
富山県は全国でも降雪量が多く、冬の寒暖差が大きい地域です。
県の統計でも高齢者の冬場の救急搬送は、転倒や心血管系疾患が多く占めています。
今回は、富山の暮らしに即した冬の健康管理の工夫を紹介します。
1. 冬に起きやすい体調不良の特徴
高齢者は寒さによる食欲低下から低栄養になりやすく、免疫力が落ちることで肺炎やインフルエンザにかかりやすくなります。
また、富山は冬場の湿度が低く、暖房器具による乾燥も加わり脱水が起きやすいのが特徴です。
加えて、豪雪地域特有の屋内外の温度差が大きく、浴室でのヒートショック事故は毎年注意喚起されています。
2. 食事・水分・住まいの工夫
味噌汁やおでん、鍋料理は、富山の冬の食卓に馴染み深く、栄養と水分を同時にとるのに最適です。
ブリやホタルイカ、豆腐など地元の食材を活かすと、たんぱく質とミネラルを効率よく補えます。
また、住まいでは「脱衣所や廊下に小型ヒーターを設置」「断熱シートを窓に貼る」などの工夫が有効です。富山県内の自治体では、高齢者世帯向けに住宅改修助成制度や断熱改修の補助を行っているところもあります。
(実際の食事内容や水分摂取量については主治医の指示に従ってください)
3. 富山ならではのサポートの工夫
富山県では、地域包括支援センターや医師会が中心となり、冬場の健康講座や「ヒートショック予防キャンペーン」を展開しています。特に高齢世帯に向けた見守り活動が強化されており、新聞配達や民生委員が体調の異変をキャッチする仕組みも広がっています。
冬の事故は未然に防げるものが多く、「地域ぐるみの声かけと住環境の工夫」が安心につながります。
まとめ
低栄養・脱水・ヒートショックは富山の冬でもっとも注意すべき三大リスクです。
食事と水分、住まいの工夫に加え、自治体の制度や地域の見守りを活用して、この冬を安全に過ごしましょう。

















