『とやまるっと』編集室ツミキです。
マスクの需要問題について先日お話ししましたが、あれから数週間が経過し「問題」は次のステージに達しています。
愛知県名古屋市では一部の訪問介護事業所の利用を停止したため、訪問介護に切り替えるなど対応に追われています。
一方で、自宅の回収などの設定が間に合わず、入浴ができないなど
突然の訪問介護への切り替えの限界も浮き彫りになってきています。
1.重症化のリスク
・重症化のリスク因子として,高齢者,基礎疾患(心血管疾患,糖尿病,悪性腫瘍,慢性呼吸 器疾患など)が知られている.
介護事業所を利用されている方はこの中の2つ以上に該当していることが多いようにも感じます。
介護施設における感染予防は非常に重要です。
合わせて、
・40 歳代までは重症化は少なく,50 歳代から年齢が高くなるに従って致死率も高くなる.
・中国での患者44,672 人のデータからは80 歳代の致死率は14.8% にも上る.
・基礎疾患のある患者では,基礎疾患のない患者と比べて明らかに致死率が高い.
高齢者の場合に致死率が高く、さらに基礎疾患があると致死率が高くなるとなると、 介護事業所内でのクラスター感染は回避しなければいけない重要事項であると思います。
2.介護事業所でのクラスター感染は避けたい
重症化する患者さんも、最初は普通の風邪症状(微熱、咽頭痛、咳など)から始まっており、その段階では重症化するかどうかの区別がつきにくいです。
重症化する患者さんは、普通の風邪症状が出てから約5~7日程度で、症状が急速に悪化し、肺炎に至っています。
この内容にもあるように、風邪のような症状から、1週間前後で急激に悪化するようですので、非常に普通の風邪との鑑別が難しいということがわかります。
また、 症状の軽い人も、気がつかないうちに、感染拡大に重要な役割を果たしてしまっていると考えられるとの、見解もあり、軽症の職員から高齢者への感染拡大が生じうるため、 少しでも体調が優れない人や、濃厚接触者など疑いのある人は積極的に休ませる必要性がありそうです。
3.まとめ
とはいえ、介護業界はただでさえ人手不足です。
決して休みやすい労働環境とは言えませんが、高齢者に関わることが多い仕事である以上、クラスター感染をおこすと、事業所自体の存続に関わります。
この点もふくめて、予防の徹底・体調管理などは慎重に行う必要があります。
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