【値上げ】高騰するお米価格とその理由

『とやまるっと』編集室です。

先日、給食配食業者さんより「お米価格の上昇から値上げのお願い」をいただきました。

テレビなどでも一時期、お米の値上げ、買い占めが報道されていましたが、現在米の供給不足が深刻な問題となっています。
今回、その原因についてお話ししていこうと思います。

ぜひ参考にしてください!



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  1. 原因1
  2. 原因2
  3. 原因3


1. 原因1


異常気象について

①高温と猛暑
近年の地球温暖化による気温の上昇が、稲の生育に悪影響を及ぼしました。
米は一定の温度が必要ですが、異常な高温が続くと稲の花が受粉しにくくなり、収穫量が減少します。
また、高温によって収穫された米の品質も低下し、「白未熟米」などの問題が発生しました。

②長雨や台風の影響
2024年には、梅雨の長期化や複数の大型台風が日本列島を襲いました。
長雨は田んぼの水はけを悪化させ、根腐れなどの被害を引き起こします。
また、台風は稲の倒伏(稲が風で倒れてしまうこと)を引き起こし、収穫そのものが難しくなりました。



2.原因2


農業労働者について

①農業労働力の不足
日本の農業、特に米作りは高齢化が進んでいます。
高齢の農業者が引退する一方で、若い世代の農業従事者は減少しており、米の生産力が低下しています。また、農業従事者の減少により、十分な人手が確保できず、稲作の管理や収穫の効率も低下しています。

②高齢化
農業従事者の高齢化は長年の課題ですが、2024年もこの影響が続いています。
農業技術が進化しているとはいえ、高齢者にとって稲作業は重労働であり、負担が大きいです。
さらに、農業への新規参入者が少ないことも、生産量低下の一因です。
都市部への人口集中や、農業の収益性に対する不安が若者の農業離れを招いています。



3. 原因3


農業労働者について
日本政府は長年、米の過剰生産を抑制するために、減反政策(米作付け面積を減らす政策)を推進してきました。しかし、近年の需要変動や食習慣の変化によって需給バランスが崩れ、供給不足を招く要因となっています。

①需要の増加
近年、日本国内ではコロナ禍以降、米の消費量が増加しました。
リモートワークの普及や家庭内での食事が増えたことで、米の消費量が増えましたが、それに伴う供給調整が間に合っていません。

②減反政策の見直し
減反政策により、過剰な米の供給は減少しましたが、その一方で、必要な供給量を超えて米の作付けが減少したことで、供給不足を引き起こしています。




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