【本当にくるの?】介護×AIの現実と未来

『とやまるっと』編集室です。

2025年10月5日、「AI活用体験会」が開催されます

テーマは「介護×AI」。
介護の現場で日々の記録やケアプランづくりに追われている職員の皆さんにとって、AIがどのように役立つのかを実際に試せる場です。

今回は、この体験会で「介護とAIの現実と未来」について3つの視点からわかりやすくお伝えします。

ぜひ参考にしてください!

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  1. 介護現場がAIに注目する背景
  2. AIでできることと、できないこと
  3. これからの介護とAIのかたち


1. 介護現場がAIに注目する背景


介護の現場では、人手不足と書類業務の多さが大きな課題になっています。

厚生労働省の試算では、2025年には全国で約32万人の介護人材が不足すると言われています。

その一方で、日々の介護記録やケアプラン作成に長い時間を取られてしまい、「もっと利用者さんと向き合いたいのに」という思いがかなわない状況が続いています。

こうした現場の悩みに応える道具として、AIが注目され始めました。
「記録をまとめる」「会話内容を整理する」など、事務作業を助けてくれる存在になり得るのです。



2. AIでできることと、できないこと


体験会では、AIを実際に使った活用例が紹介されました。

● 記録業務の効率化
短いメモや音声から自動で介護記録を文章化。書き直しや誤字の修正も同時にしてくれるため、記録にかかる時間が短縮されます。

● ケアプラン作成のサポート
利用者やご家族との面談記録を整理し、課題や目標をわかりやすく文章化。最終判断はケアマネ自身が行いますが、「ゼロから作る」負担が減ります。

● 苦手な部分もある
AIは利用者さんの気持ちや表情の変化を読み取ることはできません。
また、個人情報を扱うため、セキュリティ対策も必要です。

講師は「AIは職員の代わりではなく、サポート役です」と強調していました。つまり、AIは“時間を取り戻すための道具”なのです。



3. これからの介護とAIのかたち


AIを取り入れることで、介護の未来には次のような変化が期待できます。

● 職員にゆとりが生まれる
AIが書類作業を担うことで、利用者さんと過ごす時間が増え、心に余裕が生まれます。

● 多職種の情報共有がスムーズに
医師、看護師、リハビリ職などに必要な情報をAIが整理して届けることで、連携がスムーズになります。

● 利用者・家族へのフィードバック
歩行距離や睡眠の改善などをわかりやすくまとめて伝えることで、家族の安心や信頼にもつながります。

AIは介護職員に取って代わる存在ではなく、「人とAIが一緒に支える介護」という新しい形を作っていく道具です。
これから数年で、その姿が当たり前になっていくかもしれません。




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