人には聞けない、老後の“ふところ事情”

人には聞けない、老後の“ふところ事情”

セカンドライフはただの余生でしょうか?
それとも第二の人生でしょうか?

人生100年時代と言われている今ですから、セカンドライフは想像よりきっと長いはず。
65歳定年、もしかしたら私が定年を迎えるのは70歳…。
70歳でリタイアしても100歳まで生きるとなると、老後は30年もあるのです!
意外と長い老後を、ただただ慎ましく生きるだけではもったいないですよね。

ちなみに、人生を楽しく過ごすには

「健康」・「生きがい」・「お金」

の3つが必要だそうです。

なかでもこのコラムでは「お金」にまつわる話を中心に取り上げていきます!


  1. はじめに
  2. みんなどれくらい蓄えているの?
  3. 老後にかかるお金って何があるの?
  4. 実際いくらくらい必要なの?

1. はじめに

前置きが長くなりましたが本題に入りましょう。
さてさて記念すべき第1回目のお話ですがタイトルの通り「老後の“ふところ事情”」でございます。

老後に必要なお金について、みなさん考えたことはあるでしょうか?
例えば、どういったものを思い浮かべますか?


生活費?

最低限生きていくのに必要な、食費や日用品にかかるお金ですね。


住居費?

最低限生きていくのに必要な、食費や日用品にかかるお金ですね。


医療費?介護費?

老後は医療費も増える傾向にあり、入院期間も長くなりがち。
もしかしたら介護が必要になるかもしれませんよね?


80歳代前半は約3割、85歳以降は6割の方に介護が必要になると言われています。
介護なんて他人事…、とは思えない数字です。

老後の収入は年金しかないのに、やっていけるのだろうか…。
そんな不安をみなさん抱えておられることでしょう。

実際のところ、豊かな老後を送るには年金だけでは厳しく、
年金以外に各自での貯蓄は必須です。

そこで気になるのが、他人の懐事情!

すなわち、“みんな一体どれくらい蓄えているのか?“ということですが…。



2. みんなどれくらい蓄えているの?

2018年6月にメットライフ生命が行った「老後」に関する調査では下記のような結果が出ています。

60代~70代で、

老後に不安がないと回答した人の貯蓄平均額は 2,653万円
反対に不安があると回答した人の平均は 1,545万円

と、 約1,110万円 の差がありました。


引用 : メットライフ生命『老後を変える』 全国47都道府県大調査』
URL : http://www.metlife.co.jp/about/press/2018/pdf/180911.pdf

では、私たちの富山県はどうでしょうか?

みんなどれくらい蓄えているの?

貯蓄があると回答した人のうち、「老後に備えて計画的にためている人」の割合は
富山県は46位!

なんと下から2番目です…。
共働き家庭が多く、貯蓄額ランキングでは上位にいる富山県ですが、
老後に向けて計画的に貯めている人は少ないようです。
(普段から貯蓄しているから意識していないのかもしれませんが、、、)

みんなどれくらい蓄えているの?

みんなどれくらい蓄えているの?

ちなみに、健康について
「食生活をとても意識している」、「運動をとても意識している」
の設問では、富山県はどちらも43位です。

貯蓄面のみならず、健康面も、富山県は他県と比べると関心が低いようです。

みんなどれくらい蓄えているの?

みんなどれくらい蓄えているの?

また、人とのつながりに関する設問では、
「近所づきあいがある」は43位、
「配偶者と過ごす時間が楽しい」は45位…(どんだけ嫌われてるんや。。)

人とのつながりが、生きがいに直結するわけではないのですが、
いい結果とは言いがたいですね。

そしてこの結果を見て私、思ってしまいました!
もしかして、富山県民は人生を楽しく過ごす3つの要素すべてに対して関心が低めなのでは!と。


実業之富山Web版『老後に備えた貯蓄意向、富山県は46位 食・健康への意識も低位』
URL : http://webmaga.j-toyama.jp/2018/12/26/老後に備えた貯蓄意向、富山県は46位%E3%80%80食・健康へ/


3. 老後にかかるお金って何があるの?​

『楽しい老後に関心低め疑惑浮上中!』の富山県民ですが、
気を取り直してお金の話に戻りましょう!

実際のところ老後の支出はどのようなものがあるのでしょうか。

老後も変わらず発生し続ける支出

・食費、水道光熱費などの生活費
・家賃(賃貸の場合)
・住居費(ローンが残っている場合は住宅ローン、固定資産税、修繕費用など)
・生命保険や損害保険の保険料
・介護保険料
・後期高齢医療保険料


老後から発生する支出

・近所づきあいの交際費
・趣味や生きがいのための費用


老後に不要となる支出

・住宅ローン(定年までに完済する場合)
・会社員としての交際費・食費
・スーツ、ワイシャツ、ネクタイなどのビジネス被服代
・子供の教育・扶養費(成人独立済みの場合)
・厚生年金保険料
・雇用保険料


引用 : 生命保険文化センター『セカンドライフの生活費は現役時代とどう違う?』
URL : http://www.jili.or.jp/lifeplan/lifesecurity/oldage/6.htmlより

すべての人に当てはまるわけではありませんが
ざっとこんなものでしょうか。
一度ご自身の状況に置き換えて整理してみるといいかもしれません。



4. 実際いくらくらい必要なの?​

どんな支出があるかはわかったけど、じゃあ一体いくら必要なの?ということですが、

生命保険文化センターが行った意識調査によると、
夫婦2人で必要な最低限の日常生活費は
月額で 平均22万円
となっています。

これはあくまでも最低限の生活に必要な金額ですので
生きがいも大切にしたゆとりある生活を送るには
月額で 平均34.9万円
が必要とのことです。


引用:生活保険文化センター『平成28年度 生活保障に関する調査《速報版》』
URL:http://www.jili.or.jp/research/report/pdf/h28hosho.pdfより

楽しい老後を過ごすには結構お金がかかるようですが
せっかくのセカンドライフです。
お金の不安は少しでもなくして、楽しく過ごしていただきたいものです。

今後はみなさんが気になる様々なお金の不安について
もう少し踏み込んだ話も取り上げていきたいと思います。
次回の更新もお楽しみに!


税理士法人 押田会計
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