『とやまるっと』編集室です。
11月は年末年始の帰省を考える時期です。普段離れて暮らす家族にとって、帰省は高齢の親や祖父母の暮らしを確認できる貴重な機会となります。
富山県では高齢化率が32.9%(2024年推計)と全国平均より高く、離れて暮らす子ども世帯が増えています。今回は、帰省の時間を「家族の安全確認」に活かすための視点を整理します。
1. 住環境の確認
冬の富山では、
屋内外の温度差が大きく、浴室やトイレでの事故が増えやすい傾向にあります。帰省時には段差や手すり、暖房の有無を確認しましょう。
県内では高齢者向けに住宅改修を支援する補助制度を設けている自治体もあり、手すりの設置やバリアフリー化を検討する良いタイミングになります。
2. 健康・生活習慣のチェック
薬の飲み忘れ、食生活の偏り、体重や筋力の変化を確認することは重要です。
富山県の調査では、75歳以上の約15%がフレイル状態にあるとされています。
年末年始は医療機関が休診になるため、薬の残りや救急連絡先も確認しておきましょう。
3. 家族で話しておきたい介護のこと
帰省は家族が集まる貴重な機会です。
介護分担や将来の希望について、本人を交えて話し合うのに適しています。
富山県では地域包括支援センターが家族会や相談会を定期的に開催しており、こうした機会を活用すれば「どうするか」を専門職と一緒に考えることもできます。
短い滞在でも、食卓で自然に話題にすることが、今後の安心につながります。
まとめ
高齢化が進む富山での帰省は、親の暮らしを支える大切な時間です。
住環境、健康状態、家族の意向を確認し、地域の相談機関も活用しながら、新しい年を安心して迎える準備を進めましょう。

















