『とやまるっと』編集室です。
富山県の介護の統計調査の結果から、富山県の介護関連の特徴を勉強しました!!
1. 重度(要介護3以上)の認定率が全国最上位クラス
傾向としては、まず軽度の認定を受けて介護サービス利用を開始するも、その後転倒・骨折、認知症、脳血管疾患などの原因により、とくに80歳以降で重度要介護状態になるひとが多いようです。
今回参考とさせていただいた調査では、その対策として生活習慣病の予防や疾病対策などの取り組みについて主に触れられていました。
全国的な調査では、
要介護状態になる原因疾患として、65歳未満では脳血管疾患が多いのに比べ、65歳以降では運動器疾患(変形性関節症や転倒・骨折によるもの)が非常に多くを占めるようになります。
健康診断などでの生活習慣病への予防啓蒙活動の結果、一時代前とくらべて脳血管疾患はかなり減少しましたが、運動器疾患については国民への啓蒙活動の少なさや、かねてより『円背や歩容の悪化は老化の一つであり、防ぎようのないもの』という固定観念が根強いように感じます。
富山県は車の保有率が高く、歩行距離が短いのが特徴の県です。
これらをふまえ、現在富山県が進めている、歩行習慣への取り組みが今後も継続されることで長い目で見て、重症要介護状態を提言してくれれば、と考えます。
一方で、要支援や軽度要介護状態での予防プログラムがうまく機能していない可能性もあります。
この辺については、考察されていませんでしたが、「リハビリ」という言葉が汎用されるようになり、手をグーパーするだけの体操もリハビリに含んでしまっていることなど、その内容にまでなかなか個別に踏み込めない難しさがあるようにも感じます。
2. 施設サービスの利用率が全国最上位クラス
上記は、個人的には意外な結果でした。
富山は持家率が高く、家の所有や居住にこだわりが強いひとが多い印象を受けていたため、個人的には施設に入りたくない人が多く、また施設に入れることを後ろめたく感じている人も多いように思っていました。
在宅サービスの利用に比して、施設サービスの利用が高い背景には、夫婦共働きが多いこと、若年家族の県外移住が寄与しているのかもしれません。
家にこだわりすぎることも、介護する側の疲弊を考えるとよくない局面もありますが、
全国平均よりも施設系サービスの利用が多い理由を、短絡的にニーズが捉えれていない、在宅サービスの不足などに落とし込むのではなく、
社会的な背景も含めてその原因をもうすこし深掘りしてもらえればと感じました。
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