【春を迎える前に】介護現場の“働き方”を見直そう―シフト・負担・人間関係の整え方

『とやまるっと』編集室です。

2月は、一年の中でも介護現場が「揺れやすい時期」です。退職・異動・新人受け入れが重なる年度末に向けて、シフト体制や人間関係が一時的に不安定になり、疲労が蓄積するスタッフも少なくありません。

しかし言い換えれば、この時期は“春に向けて職場を整える絶好のタイミング”でもあります。今回は、介護現場が2〜3月に見直しておきたい働き方のポイントをまとめました。


  1. 1. 年度末に介護現場が不安定になりやすい理由
  2. 2. 春に向けて整えたい働き方のポイント
  3. 3. 富山県の離職防止策と現場でできる取り組み

1. 年度末に介護現場が不安定になりやすい理由

2〜3月は、次のような理由でチーム運営が難しくなる時期です。

● 退職・異動の増加
年度替わり前には、職員が進路を見直す時期でもあります。人員の出入りが増え、シフト調整が複雑になります。

● 新人・実習生の受け入れ準備
4月からの新卒者受け入れに向けて指導体制を整える必要があり、ベテラン職員の負担が増えがちです。

● 利用者の生活リズムの変化
季節の変わり目は体調変動が起こりやすく、支援内容が変わる利用者が増えるため、現場の判断負担も大きくなります。

富山県の調査でも、 介護職の離職は2〜4月に集中する傾向があり、これらの背景が重なることが理由の一つとされています。

2. 春に向けて整えたい働き方のポイント

年度末は忙しい時期ですが、小さな見直しが春からの働きやすさを大きく左右します。

① シフトの見直し
「夜勤回数の偏り」「同じ職員に負担が集中する配置」などを冬のうちに調整しておくことで、離職の予防につながります。
AIシフトや自動割り当てツールを導入している施設も増え、富山県内でも使いやすいシステムの導入が進んでいます。

② 情報共有を“見える化”する
年度末は指示・変更点が増えるため、口頭だけでは誤解が生まれやすい時期です。掲示板・LINE WORKS・グループウェアなどを活用し、「誰でも同じ情報にアクセスできる状態」を整えると混乱が減ります。

③ 感謝とフィードバックの文化づくり
年度末は疲労が溜まりやすく、人間関係の摩擦が起きやすい時期です。短くても「ありがとう」「助かりました」の言葉を交わすだけで、職場の雰囲気は大きく変わります。
富山県内のある施設では「1週間に1回、職員同士が感謝を書き合う取り組み」を行い、定着率が改善した例もあります。

④ 新年度の教育体制を早めに準備する
新人教育は“教える側の負担”が大きい業務です。
教育担当者を明確にする/マニュアルを見直す/動画マニュアルを活用するといった仕組みづくりが、4月のスムーズな立ち上がりにつながります。

3. 富山県の離職防止策と現場でできる取り組み

富山県は、介護人材の定着に向けて全国的にも先進的な取り組みを進めています。

● 富山県「介護人材確保総合支援センター」
職員向け相談、メンタルヘルス支援、キャリア形成研修などを実施。特に「職場定着支援」は、離職率の高い2〜4月に相談が増える傾向があります。

● 地域連携を活かした“チームケア”
県内では、市町村・社協・施設が合同で行う「多職種合同研修」や「地域ケア会議」が盛んで、現場の課題を共有して改善策を話し合う文化が根づいています。

● 現場で今日からできること

  • 小さなトラブルを一人で抱えず、チームで共有する
  • 業務の“やめることリスト”をつくり、負担を減らす
  • 新人・中途スタッフのフォローを“仕組み”で支える
年度末の負担を分散し、“辞めたくなる瞬間”をつくらないことが、春からの安定につながります。

まとめ

2〜3月は介護現場がもっとも揺れやすい時期ですが、春に向けて体制を整えるチャンスでもあります。
シフト・情報共有・人間関係・教育体制の4つを見直すことで、職員が安心して働ける土台ができます。

富山から、働きやすく続けられる介護のかたちをつくっていきましょう。



参考URL

・富山県「介護人材確保総合支援センター」:
https://www.pref.toyama.jp/120308/kaigoshien.html

・厚生労働省「介護職員の働きやすい職場づくり支援」:
https://www.mhlw.go.jp/

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