【問題】認知症高齢者の徘徊問題と対応策

『とやまるっと』編集室です。

高齢化が進む日本では、認知症高齢者の徘徊が社会的な問題となっています。

認知症の進行により自分の現在位置や目的を忘れ、無意識のうちに長距離を歩くことがあり、「徘徊」と呼ばれます。

徘徊は本人にとって危険であり、家族や地域社会にとっても深刻な課題です。
今回は富山県のデータも踏まえて記事にしました!!

ぜひ参考にしてください!



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  1. 富山県における現状
  2. 徘徊高齢者に遭遇したときの対応方法


1. 富山県における現状


富山県では、2020年のデータによると、65歳以上の人口は県全体の約30%を占めています。

これに伴い、認知症高齢者の割合も増加しており、特に徘徊事案が問題視されています。

富山県警察のデータによれば、2023年には、年間約100件近くの徘徊事案が報告されており、その中には行方不明者として届け出が出されるケースも多く見られます。



2.徘徊高齢者に遭遇したときの対応方法


地域での見守り体制が整備されている一方で、実際に徘徊している認知症高齢者を見かけた場合、どう対処すればよいか分からないという方も多いかもしれません。

ここでは、徘徊高齢者かもしれない人に出会ったときの注意点や声の掛け方について説明します。

1. まずは、落ち着いて行動する
徘徊している高齢者は、自分が迷子であることや危険な状況にあることに気づいていないケースが多く見られます。
まず、周囲が焦らずに冷静に対応することが重要です。

2. 穏やかに声をかける
突然話しかけたり、大声を出したりすると、高齢者が驚き、さらに混乱する可能性があります。
以下のような柔らかい声掛けを心がけましょう。

「こんにちは。お手伝いできることはありますか?」
「どちらに行かれますか?」
「お困りのことがあれば、教えてください。」

質問は一度に一つだけにし、ゆっくりと話しかけることで、相手が混乱せずに対応できるようにします。

3. 安易に個人情報を聞き出さない
名前や住所を聞き出そうとすることは、相手にとって警戒心を生む可能性があります。
直接個人情報を尋ねるのではなく、「どちらから来られましたか?」や「何をお探しですか?」といった間接的な質問で状況を把握しましょう。

4. 地域の見守りシステムを活用する
富山県を含む多くの地域では、徘徊高齢者を見守るためのシステムやサービスが整備されています。
例えば、「SOSネットワーク」や「徘徊高齢者見守りサービス」など、徘徊者の早期発見に役立つツールが提供されています。
地域住民として、こうしたシステムに登録しておくことで、徘徊者を見かけた際に迅速な対応が可能になります。

5. すぐに警察や家族に連絡する
もし、徘徊している高齢者が危険な状況にある、もしくは自分で家に帰ることが難しそうな場合は、すぐに警察や地元の自治体、もしくは近隣住民に連絡しましょう。
早期の対応が徘徊高齢者の安全確保に繋がります。




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