『とやまるっと』編集室ツミキです。
先日労働力不足について、コラム記事にしました。
AIなどの技術革新による職場環境の改善が求められる一方で、介護職の方が転職する理由についての記事を見つけましたので、雑感とともにご紹介します。
1.職場への不満
介護現場における職場への不満は、「正当に評価されていない!」というのが1位でした。
一方で、2位は「人員不足」、3位は「休みが取れない」とつづいています。
2位と3位は、人員不足から来るという意味では共通しています。
人員が足りているのに、休みが取れないのであれば、それは職場を考え直したほうがいいかもしれませんね。。
2.「職場の不満」から考える、介護の職場に求められること
1位の「正当に評価されていない!」については、「介護職の社会的に地位が低く見られている」と「キャリアの不透明感」が関与していると考えます。
社会的地位については、「資格を持っていなくてもできる仕事」と思われている点が挙げられます。
私見になりますが、
確かに、資格がなくても介護現場にでることはできますが、介護技術は絶対的に個人差があります。
しかし、現場ではキャリアパスがなく、将来自分がどのようにキャリアを構築し立場や給料に反映されていくのかが非常に不透明という問題点があります。
この点において、
職場にキャリアパスが形成されているかどうかを確認することは大切です。
キャリアパスは作成に手間がかかりますが、あるということはそれだけ職員のことを考えてくれている職場であるとも考えられます。
2位と3位は非常に根深い問題です。
日本全体が抱える問題である一方で、外国人労働者の雇用が勧められています。
しかし、
外国人労働者を雇用することで、日本人介護者の専門性が落ち、さらなる評価の正当性低下につながりかねないことが不安視されています。
この点においても、キャリアパスの形成は今後職場に必須なのかもしれません。
参照した調査では、介護職員が働きやすくなるためには「給与の引き上げが必要」というものが67%と最多になっていました。
しかし、介護現場は、
売り上げの上限がある程度決まっている以上、事業継続の観点から人件費を永続的に上げていくことは企業努力のみでは困難です。
また、給料のアップは、実はすぐに「慣れてしまう」というデータもあります。
3.まとめ
職場をより良くするには?もっと働きやすくするには?というのは、どの職場にもある課題です。
仕事はお金だけでは語れない部分がある一方で、正当な評価を受けないと続けることはできません。
この点から、まずはキャリアパスの作成などできることから始めることも必要な案件だと考えます。
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