とやまるっと編集長のツミキです。
今回は大手葬儀屋さんの友人からのコラムになります。
介護とは直接関わりのないお話しに聞こえるかもしれませんし、縁起の良い話ではありませんが、いつかはだれもが必ず関わってくる大切なお話しです。
直接業界の方のお話しになりますので、皆さんの役に立つこともあると思います。
ぜひ、参照ください!
1.変化する葬儀の形
葬儀の形式は変化しています。
一昔前までは家族葬は稀で、一般葬が主流でしたが、現在は
家族葬が主流となりつつあります。
なぜそうなったのかを紐解いていこうと思います。
10年、20年前でいえば、「葬儀をすれば塀が立つ」(※)といった話もよく聞かれました。
※葬儀をすると多くの香典が集まるので、支払う金額よりも多くのお金が集まる例え。
ここも今は大きく変わってきています。
「葬儀をすればお金がかかる」に、変化してきたためです。
何故変わったのか、
葬儀に来るお参りの方の人数が、以前と比べて圧倒的に減ったためです。
昔は300名以上のお参りも多くみられましたが、現在では150名程度のお参りが多くを占めます。
では、なぜ「一般葬でお参りされる方の人数」が減ったのでしょうか?
①高齢社会
②町内との関係が希薄となった
③故人の友人も高齢化
③は、故人の友人も他界している場合や、友人も要介護状態になっているなどの状況から一人で葬儀にお参りを行くことが困難となっていることが考えられます
(ちなみに、介護保険の介護タクシーは保険適用外です)
上記をふまえて、
・一般葬をしても人はあまり来ないと考える人が増えた。
・「家族葬にした方が費用負担が少ない」と考える方が増えた。
・あまり故人と関係のない方にお参りに来ていただくよりも、気心の知れた人や近しい親戚など、 故人のことを思ってくれる方にお参りして欲しいという考えが増えた
そういったことから一般葬(会社の方・町内、友人が来る葬儀)から、家族葬をする世帯が増えたと感じます。
社会の仕組みが変わっていっている昨今、今後も家族葬が増えていくことは間違いありません。
また、都会にいけば葬儀のみで通夜なしといった、今まででは考えられないようなことも増えていることも現状です。(宗教によっては教義として間違っていない宗派もあります)
しかし、このような状況のなかで、 自分たちがどのように故人とのお別れ(儀式、けじめ)をしたいのか?、家族葬というものはどんなものなのか?を詳しく知る必要があります。
2.家族葬と小規模葬
昨今のお葬儀で選ばれる代名詞ともなっているのが「家族葬」です。
イメージでは、血縁や近い人のみで行うのが家族葬ですよね。
また、費用が安いというイメージがあります。
しかし本来、家族葬とは故人の世帯のみ、呼んでも故人の兄妹、子供までです。家族以外の方をお呼びする葬儀のことを本来は「小規模葬」と呼んでいます。
小規模葬で呼ぶ範囲は、
①親戚も呼ぶ(甥や姪、従兄弟だったり呼びたいところまで)
この形が一般的なイメージに近い家族葬です。
②故人の友人
③町内の方
④会社の人
Etc
(後日新聞のお悔やみを出すのは自由)
家族葬儀と小規模葬の違いは、 どの範囲まで声をかけるかの違いです。
3.小規模葬、家族葬は費用負担が安いのか?
結果からお話しして、
宗教者を呼び葬儀を行うのであれば必要経費は一般の葬儀と変わりません。
初七日のお食事や祭壇、お花、お返し等をご希望されると基本の単価は変わりませんので、むしろ割高になるケースもあります。
縁起でもない話に聞こえるかもしれませんが、人は必ず旅立ちます。
普段から身近な人と自分の終末期や旅立ち方などをお話する「人生会議」を行われることが大切です。
その上で、健康なころから各葬儀やさんと事前にどのような内容なのかを聞いておくこともよいと思います。
現在では、葬儀の体験会などを行っている事業所もあります。
まずは縁起でもないことと嫌わず、関心を持っていただけると幸いです。
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