『とやまるっと』編集室です。
2024年度、日本の介護事業者の倒産件数が過去最多を記録し、業界全体に深刻な影響を及ぼしています。
以下に、倒産件数の推移と主な原因をまとめました。
ぜひ参考にしてください!
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1. 倒産件数の推移
東京商工リサーチの調査によると、2024年度の介護事業者の倒産件数は179件で、前年度比36.6%増となり、過去最多を記録しました。
特に
訪問介護事業者の倒産が86件と全体の約48%を占め、最も多くなっています。
倒産した事業者の多くは、小規模な企業であり、資本金1,000万円未満が約86.6%、従業員数10人未満が約83.1%を占めています。
また、負債額1億円未満の事業者が約77.9%を占めており、小規模事業者の淘汰が進んでいる状況です。
2. 倒産の主な原因
介護事業者の倒産が増加している背景には、以下のような複数の要因が絡んでいます。
1. 売上不振
倒産の原因として最も多いのが売上不振で、2024年度は125件と全体の約72.6%を占めています。
利用者の減少や競合の激化が影響しています。
2. 人手不足
介護業界では深刻な人手不足が続いており、特に訪問介護ではヘルパーの確保が難しく、サービス提供が困難になるケースが増えています。
3. 介護報酬のマイナス改定
2024年4月に実施された介護報酬のマイナス改定により、特に訪問介護事業者の収益が圧迫され、経営難に陥る事業者が増加しました。
4. 物価高騰とコロナ禍の影響
物価の上昇や新型コロナウイルス感染症の影響により、運営コストが増加し、経営を圧迫しています。
3. 参考文献
東京商工リサーチ「2024年『介護事業者』倒産が過去最多の172件 『訪問介護』が急増、小規模事業者の淘汰加速」
日本共産党「介護倒産最多の179社/24年度 約半数が訪問介護」
DoctorMate「2024年度の介護事業者倒産件数 2000年度以降で過去最多に」
AG Medical「介護施設が倒産する6つの原因とは?現状や倒産を防ぐための対策」
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