『とやまるっと』編集室です。
3月は、介護や医療、お金の面で「切り替わり」が多い時期です。
新年度を目前に、制度や負担割合が変わることもあり、「気づいたら損をしていた」「手続きが間に合わなかった」という声も少なくありません。
今回は、家族介護をしている方や介護現場で支援に関わる方に向けて、年度末に確認しておきたい制度とお金のポイントを整理します。
1. 3月に確認したい介護保険のポイント
介護保険制度は、利用者の状態や所得状況によって内容が変わります。年度末の3月は、次の点を確認しておきたい時期です。
まず、
要介護認定の有効期限です。更新時期が近い場合、手続きが遅れると一時的にサービスが利用しづらくなることがあります。ケアマネジャーと更新時期を再確認しておくと安心です。
次に、
介護保険負担割合です。負担割合(1割・2割・3割)は毎年見直され、8月に切り替わることが多いですが、所得や世帯状況の変化によって影響を受けます。年度末は「来年度の負担がどうなるか」を家族で共有する良い機会です。
また、ケアプランの内容も見直しポイントです。生活状況や体調が変わっているにもかかわらず、以前のままのサービス内容になっていないかを確認し、必要に応じて調整しましょう。
2. 医療・介護費用の整理と申請漏れ防止
3月は、1年間の医療・介護費用を振り返るタイミングでもあります。
医療費控除は、1年間に支払った医療費が一定額を超えた場合に利用できる制度です。訪問看護や医師の指示によるリハビリ、介護施設での医療系サービスの自己負担分などが対象になることがあります。
一方で、食費や居住費などは控除対象外です。対象・対象外を整理することで、「申請できたはずの控除」を逃さずに済みます。
また、高額介護サービス費や高額医療・高額介護合算制度も、申請しなければ戻ってこないお金です。年度末に利用明細や領収書をまとめ、申請状況を確認しておくと安心です。
富山県内の市町村では、地域包括支援センターや市役所窓口で、こうした制度の相談を受け付けています。「分からないままにしない」ことが大切です。
3. 新年度に向けた「お金の安心」をつくる
4月からの生活を安心して迎えるためには、「今後どれくらい費用がかかりそうか」を見通しておくことが重要です。
例えば、介護度が進行した場合にサービス量が増える可能性はあるか、福祉用具や住宅改修の予定はあるかなど、
今後の出費を家族で共有しておくと、急な判断に追われずに済みます。
また、介護を支える家族自身の働き方や収入も見直しポイントです。3月のうちに「誰がどこまで支えるのか」を話し合っておくことで、介護と生活のバランスを取りやすくなります。
制度は複雑ですが、すべてを一人で理解する必要はありません。ケアマネジャー、市町村窓口、地域包括支援センターなど、相談できる先を把握しておくことが、お金の不安を減らす最大の対策になります。
まとめ
3月は、介護や医療、お金の面で「整理」と「準備」を行う大切な時期です。
介護保険の確認、医療・介護費用の整理、そして新年度に向けた見通しを立てることで、4月からの不安は大きく減らせます。
慌ただしい年度末だからこそ、一度立ち止まり、安心して新年度を迎える準備を進めていきましょう。

















