『とやまるっと』編集室です。
令和2年の富山県の『人口等基本集計』の結果が発表され、富山県の人口は約103万人となりました。
全国順位では37番目と、人口減少に拍車がかかっています。
https://www.pref.toyama.jp/documents/2235/01182949.pdf
1. 人口の推移とその内訳の概要
富山県の人口は最多時の平成7年には110万人あまりでしたが、その後現象が続き、減少率も徐々に大きくなっています。
今回の調査では、
対前調査時と比較して総数で3%の減少率となっています。(増加率としては全国29位)
これは過去の減少率のなかでもっとも大きい(つまり、減少が激しい)結果となっており、大変厳しい結果となっています。
そもそも、日本の総人口は減少しており、増加している県は8都県しかありません。最も減少率が高いのは秋田県の6.2%です。
年齢別内訳としても15歳未満の人口は過去最低、65歳以上人口は過去最高となっており、65歳以上は32.6%とだいたい、3人に1人は65歳以上となります。ちなみに、東京では22.7%です。
高齢者人口のピークは2020年ごろ、75歳以上の人口ピークは2030年ごろとみられてみますが、
高齢化率については、全体の人口減少にともない、さらいに進行するとみられています。
2. 世帯の状況・内訳について
一方、世帯数は増加しています。
全国的にも4.4%の増加、富山でも3.3%の増加です。
この結果は、1世帯あたりの人員低下を示しており、実際世帯の内訳は、ひとり暮らし世帯が29.9%と最も多くなっています。
また核家族世帯も引き続き多く、3世代世帯は圧倒的に低下してきています。
また、余談ですが
全国一と思われていた持家率は富山は2位となっています。(1位は秋田県)
この結果から、富山の高齢化率はますます増加し、中でも単身世帯が増加してくる可能性が増えてきます。
高齢者の引きこもり・孤独・孤立問題がさらに深刻になる可能性もあり、今後さらに地域という単位の重要性が増すにもかかわらず、見守る世代が高齢化するという難しい問題を抱えそうです。
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